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センパイ学

14限目:JAえひめ中央 西田 仁志さん

(2014年3月 農学部農産漁村地域マネジメント特別コース 卒業)

<現在>
JAえひめ中央城南営農支援センター 営農指導員

幼い頃からなんでも自分で作るのが好きで、実家が農業であることをきっかけにこの仕事に就くことになりました。

現在の仕事を選んだ理由・きっかけは何ですか。

実家が農業をしていたというのは大きく,かかわりの深い仕事に就こうと思っていました。栽培技術指導の仕事に就くことで,自分の栽培技術を磨き,農業の経験を積むことができます。

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農業の仕事に就くことを意識し始めたのが中学生の頃で,農業についての勉強をもっと深めたかったので高校は農業高校を選びました。ちょうど自分の学びたいコースがあったので,愛媛大学の農学部に進学することも高校2年生で決めていました。いずれは実家の農業を継ぎたいと考えていますが,まずは技術を身につけ,伝えていくことができる仕事に就こうと考えました。実家にも貢献でき,地域とのつながりを深めることができるというのが,JAを選んだ一番の理由ですね。

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現在,どのような仕事を担当していますか。

営農指導員のメインの仕事は作物の栽培技術の指導です。種や苗の育て方だけでなく,土の中の成分や何を植えるかで,どの肥料を使うかなど,土作りの指導もします。

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作物につく病原菌の予防をすることもあり,お医者さんのような役割でもあります。畑ごとに土の性質や気候が違うので,先輩や農家の方から教えてもらうことも多いですね。また,営農部の指導員はそれぞれ担当の品目があり,私は「伊予なす」を担当しています。さらに,作物ごとの部会があり,栽培時や出荷時に農家の方に講習をしたり,それ以外の活動をサポートしたりするほか,家庭菜園の相談も受けるので,様々な種類の作物についての知識が問われます。

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休日はどのように過ごしていますか。

土日は休みなので,趣味のバイクを堪能するためツーリングに出かけたり,西条にあるサーキットで走ったりしています。スポーティーな自動車も持っているので,ドライブに行くこともありますね。

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ほかには,兼業農家の方に作物の状況を尋ねたり,たまに実家の農業の手伝いをしたりと,充実した日々を送っています。農業は夏には夏の冬には冬の作物があり忙しくない時期というのがないので,お盆休みなどの長期休暇もありますが,休暇前にできるだけ多くの農家の方たちを訪ねて自分が居ない間も問題のないようにします。夏は特に作物の生育が早く,伸びた分だけ虫や病気がつきやすくなるので,休暇をもらっている間も作物のことが心配になるんですよ。

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在学時と,キャンパスについて思い出を教えてください。

アルバイトがサークル代わりという感じで,スーパーで販売のアルバイトをしていて,商品の仕入れやレジ打ちをしていました。
3回生の頃には,引越しや棚卸し,ライブの設営などのアルバイトも掛け持ちしていました。稼いだお金はバイクにつぎ込み,1回生から2回生にかけて部品を少しづつ購入して,一からバイクを組み立てたこともあります。そのバイクで,学生時代の長期休暇には四国一周をしました。機械の組み立てに関してはもともと興味があって,高校は機械科に進学しようと考えたこともありました。自分で作ることが好きだと思いますが,バイクを組み立てたことで機械には満足したので,農業に専念しようと思うようになりました。

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***キャンパス内に思い出深いところはありますか?

私のいたコースは1回生から研究室があったので,しいて言えばそこですが,とにかく実習が多く,実習の思い出ばかりですね。
先進地実習という農業の盛んなところへの実習では,業者さんや法人会社,自治体などの現場を数日単位で見て回っていました。また,1ヶ月半にわたる長期実習もあり,松山中央卸売市場,太陽市,ダイキの直売所などに行きました。長期実習では仕事の傍ら,いろいろと学んでは,論文にまとめないといけないので,それが大変でしたね。最もキツかったのは中央卸売市場で,朝の4時半に行かないといけなかったのです。実習期間にもアルバイトをしていたので,ほとんど寝ていませんが,根性で乗り切りましたね(笑)。

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社会人になって気をつけていること・大事にしていることはなんですか。

農業に携わっている方はもちろん,職場でも年上の方ばかりですから,一番は目上の人を敬うことですね。仕事が始まる20分前には出社するなども社会人として心がけています。

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また,農家の方の中には,自分のことを息子や孫のように親しみをこめて接してくれる農家の方もいます。だから,誰に対しても嘘をつかないことや,素直であることも大切ですね。それと,農業の現場では,教科書の知識では対応できないこともたくさんあるので,わからないことはメモを取ることも大事です。メモしたことは必ず調べますし,農家の方が欲しがっている情報や必要な情報もメモしておいて,次の訪問では調べて伝えるようにしています。

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自身の就職活動などの経験を踏まえて愛大生へメッセージをお願いします。

私は就職活動ではあまりたくさんの企業を受けていませんが,それでよかったと思っています。

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というのも,とりあえずと思っていろんな企業を受けるとそれぞれの志望動機を考えたり,準備することや対策に追われたりして,「絶対にここで働きたい」というのが見えなくなると思います。就職活動での後悔をあげるとしたら,動き始めるのが遅かったことですね。自己分析であったり,SPIなどの試験対策であったり,準備することがたくさんあって,就職活動が解禁されてからだと遅いので,早めに動いたほうがいいと思います。企業がどんな人を求めているのかといった情報をたくさん仕入れて,自分が働きたいと本当に思ったところに絞って就職活動に臨んでいってください。

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インタビューを終えて。

【福井】
農業は他の職業と比べても,夏や冬などの作業は辛いことも多く,タフな体力が必要な仕事だと思いました。西田さんは早いころから農業という道を選択されていましたが,就職活動の動き始めが遅かったことを後悔されていました。確かに就職活動は早めに開始することが重要です。特に自分がどのような仕事をしたいかということは,最初に考えなければならないことでありながら,簡単に答えが出るものではありません。3回生になってから就職について考え始める学生も多いのかもしれませんが,もっと早いうちからインターンシップなどを利用して積極的に行動することが納得のいく就職につながると思いました。

【星野】
農業は自然が相手ですから,大学やテキストで学んだことだけではわからないこともたくさんあると西田さんはおっしゃっていました。大学での学びは大事ですが,社会人になるとこれまでの知識では解決できないこともたくさんあります。西田さんだけでなく,これまで取材してきた卒業生の方々も,わからないことはメモを取り調べることが大事だとおっしゃっています。西田さんも農家の方から訊かれたことは必ずメモをして帰って,次に会うときまでに調べたり,先輩や上司の方に聞いたりしておくそうです。相手の欲しいもの,やって欲しいことをしっかりと把握して次につなげていくことが大事だと思います。

西田さん,お忙しいところ,ご丁寧にインタビューにお答えいただき,本当にありがとうございました。
 <平成28年1月4日 掲載>

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