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センパイ学

18限目:愛媛県松山東警察署 上田 裕之さん

(2010年3月 工学部応用化学科 卒業)

<現在>
愛媛県松山東警察署 刑事第三課

松山で暮らすみんなが安全で暮らしやすい町になるように日々刑事として働いています。人の役に立てる,誇れる仕事だと思っています。

現在の仕事を選んだ理由・きっかけは何ですか。

学生の頃に,盗まれた自転車を警察官に見つけていただいたことがありました。その時に,窃盗などの犯罪から市民を守れるのは警察官しかいないというのを,身をもって実感しました。

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全国的に見ても,松山は暮らしやすい町だと思います。でも窃盗や暴力事件があると,好きな町でも暮らせなくなる。「体感治安」という言葉があり,人が実際に肌で感じる治安の良し悪しに対する感覚の事です。生まれ育った愛媛の「体感治安」を良くしたいという思いがありました。もしかしたら,被害に遭うのは自分の友達や家族かも知れない。それを守れるのは警察官だけなんです。それで,体感治安で皆さんが一番肌で感じる犯罪が窃盗なので,三課の刑事になりました。

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現在,どのような仕事を担当していますか。

刑事第三課は窃盗事件の捜査を専門に担当する部署です。大学生は自転車の盗難に遭ったことがある人も多いかも知れません。そういった自転車を探して,犯人を捕まえるというのも仕事の一部です。

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一日のスケジュールはその日ごとで違います。犯人と思われる人物を追いかけて,朝から「内偵捜査」というのを丸一日やったり,泥棒を現行犯で逮捕するために,深夜から朝方にかけて仕事をしたりします。生活リズムも変則的で大変です。犯罪を犯した人と対峙するということは強い精神力が必要な時もあります。でも何より,事件を解決して市民の方から「ありがとうございます」と言われた時はとてもやりがいを感じます。

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休日の過ごし方を教えてください。

結婚して子供ができてからは,お休みの日は家族で出かけることがほとんどですね。体力仕事なので,しっかり体を休めるようにすることも意識しています。

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社会人になれば,警察でなくても,学生のように長期の休みはありません。学生の頃は時間が無限にあるように感じていましたが,社会人になるとそうはいきません。体を休める時はしっかり休めるなどメリハリをつけています。普通の民間企業と違うところは,皆がお休みの時に働かないといけないところでしょうか。お祭りの警備や大晦日・正月も交代で仕事です。今年(取材時2016)の大晦日は泊まりで仕事なので紅白は見られませんね(笑)

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社会人になって気を付けていることを教えてください。

社会人と学生の違いのひとつは責任だと思います。学生の頃は,成人していてもある種守られている状況にあります。社会人になったら一つ一つの行動に責任を取らなければなりません。

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学生の頃は,部活の剣道は休むことなく熱心に取り組んでいましたが夜は友達と遊びまくりで,学業にはあまり勤しんではいませんでしたね(笑) 結局,責任を取るのは自分になるのですが,やっぱり学生の頃は「自由」である,という意識が大きかったと思います。今の仕事をしている自分と学生の頃を比べると,「責任」という言葉を意識しながら生活していたとは思えません。あとは時間の使い方ですね。少ない自由時間を有効に使うようになりました。

写真 <学生時:剣道部所属(上段右から3人目)>

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職場のアピールをお願いします。

雰囲気はとてもいいと思います。みんな仲が良いです。責任のある仕事をする中で,お互い助け合いながら働いています。

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女性の警察官も全体の1割は居り,三課にも一人います。女性の犯罪者も増えているので,そういった面でも女性警察官がこれからもっと必要になってくると思います。それから,警察官は愛媛県内で異動があります。私も今はたまたま松山東署に居ますが,数年に一度,新居浜や宇和島など,どこかに異動,ということがあります。結婚して子供がいる警察官では単身赴任になる人もいます。でも県内だけの異動になるので,どこの署になっても,大体は休みの日にすぐに帰れるのでそれほど苦ではないですね。

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愛大生にメッセージをお願いします。

個人的な意見ですが,もし漠然と将来に何も考えていない学生がいれば,是非警察官を目指してみてはいかがでしょうか。

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どういった人物が警察官にふさわしいとか分からないんですよ。この仕事がしたいと思っても,実際にその人に本当に向いているのかやってみないとわからないと思うんですよね。でも取りあえず就職しようというだけで民間企業を選ぶなら,どんどん警察に来て欲しいですね。人間性を高めることができ,日々の仕事の身近なところからやりがいを感じられる仕事です。ずっと愛媛に住んでいる私が,この仕事を始めてさらに愛媛に愛着が湧きました。県外から進学してきた人も,せっかく愛媛に来たのであれば,4年間で慣れ親しんだ町を一緒に守りましょう。

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インタビューを終えて。

【福井】
大学進学で松山市に住むようになって5年が経ちましたが,友人や自分自身,大きな事件に巻き込まれることなく平和に暮らせてきたのも,警察の方々の日々の努力のおかげなのだと今回のインタビューで実感しました。また,家族や友人,自分が住んでいる町を守ることができる仕事は警察官しかないと語る上田さんの表情から,本当に胸を張って誇れるやりがいのある仕事なのだということが伝わってきました。普段何事もなく生活していると,警察と関わることはあまりないと思います。上田さんのような刑事さんの日々の努力,思いなどがこのインタビューで少しでも伝わればと思います。上田さん,お忙しい中ありがとうございました。

【井町】
警察の仕事に誇りをもって取り組む姿勢は純粋にかっこいいと感じ,住みやすい街を維持して下さっていることにお礼を言いたくなりました。取材を通して,自分がこの街を守ってやるんだという強い思いがひしひしと伝わってきました。幼いころから警察官を目指していた訳ではなく,些細なきっかけからこの仕事を選択したとのこと。昔からの夢にとらわれすぎて就職活動の幅を狭めてしまうのも,勿体ないのかも知れません。やってみないと,続けてみないと解らない楽しさがどんな仕事にもあるのだろうなと思いました。そして,面白くないなら「面白くする努力」をする,そんな発想の転換ができる人に近づきたいとも感じました。

<平成29年1月25日掲載>

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