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23限目:愛媛県立みなら特別支援学校 藤井さん・岸田さん

藤井 実季さん
 (2016.3月 教育学部特別支援教育教員養成課程発達障害コース 卒業)
 <現在:みなら特別支援学校 教員>
岸田 直也さん
 (2014.3月 教育学研究科特別支援教育専攻特別支援学校教育専修 修了)
 <取材時:みなら特別支援学校 教員> ※岸田さんは4月に異動されました。

特別支援学校の小学部で働くお二人の先生。
日々工夫をこらしながら,子どもたちの健やかな成長を支えています。

現在,どのような仕事を担当していますか。

<藤井>
小学部3年生の学級担任をしています。昼間は授業をしたり,児童と一緒に給食を食べたり,休み時間には遊んだりと子どもと一緒に過ごします。同じ学級を一緒に担当している先生と協力しながら働いています。授業・宿題などの準備は朝や放課後の時間を使っています。他にも成績処理や文書の作成,図書情報課の仕事として図書室の本の管理を担当しています。

<岸田>
私は小学部5年生の担任をしています。教材研究が好きなので,朝と放課後は教材の準備に時間を割いて色々な教材を作っています。子どもが学校にいる間は一緒に勉強したり,遊んだり,給食を食べたりしています。

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現在の仕事を選んだ理由・きっかけは何ですか。

<藤井>
小さい子と関わることはもともと好きでした。中学生の時,授業で地域の保育園で幼児と遊ぶ機会があったのですが,そこで初めて上手く関われない子と出会いました。「その子となぜ遊べなかったのだろう」とずっと思いつつ,それでも子どもが好きだったので,高校生の時も学童保育や幼児とのキャンプなどボランティアに行っていました。そこでも自分や周囲と上手く関われない子がいました。「そういう子たちと遊びたいな」と思っている時に,愛媛大学の吉松靖文先生が高校で講演をしてくださって,特別支援の世界に興味をもったのがきっかけです。特別支援の勉強をするために大学に入って,教員を目指しました。

<岸田>
私も高校の頃から漠然と特別支援学校の教員っていいなという思いがありました。中高と通っていた学習塾で発達障害のお子さんと関わる機会があって,彼らのすごく純粋で,まっすぐなところに心惹かれて,もっと関わってみたいなと思ったのがきっかけです。高校の時,愛媛大学に特別支援を学べるコースがあることを知って目指しました。教育実習で小学校に行ったとき「いいな」と少し気持ちがぶれましたが,特別支援の実習を経験したら,やっぱり特別支援が合っているなと思いました。考えるのが楽しくて,有意義な実習でしたね。

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子どもに関わるときに,気を付けていること,大切にしていることは何ですか。

<藤井>
健康観察ですね。くまや傷があっても,自分から言えない子が多いので気を付けています。

<岸田>
言葉をかける時や板書は出来るだけ簡潔に分かりやすく伝える,というのを心掛けています。その他に,常に手本であるよう,言葉遣いに気を付けています。子どもたちにタメ口を使ってしまった時は言い直すようにしています。

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<藤井>
小学部,中学部,高等部,訪問教育があって学級・子どもの人数が多いところがこの学校の良いところです。子ども同士の関わりは広がりますし,授業を作る時もたくさんの先生で考えられるので,いろんな意見を聞きながら作っていくことができます。

<岸田>
教員の人数も多いので,先生のパワーが溢れていますね。特別支援はもとから教員の数が多いのですが,ここは子どもの数も多いので,おのずと先生の数が多くなりますね。全員合わせたら200名以上いると思いますよ。県内トップの多さです。

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休日の過ごし方を教えてください。

<藤井>
月曜日から,また楽しく授業ができるように土日はしっかりとリフレッシュしています。でも,自分に必要な物を買いに行った百円ショップで,教材になりそうな物を買っちゃうことは多いですね。色々吟味するので,百円ショップに行くと長くなります。(笑)

<岸田>
土日は思い切り楽しんでいますよ。そのために仕事は学校で全部片づけるようにしています。平日は6時半前には学校に来て,誰もいない時間に仕事を終わらせるようにしています。放課後,遅くまで残らなくていいですしね。

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学生時代に経験したことで役立っていることはありますか。

<藤井>
週1,月1ペースで発達障害の子たちに向けた活動をゼミでしてきたことはとても今の授業などに繋がっていると思います。見通しを持てるようにスケジュールを作ることや,子どもたちに必要なことなど,様々なことを大学の先生に教わったことは自分の基礎になりました。大学生の間に関わった子どもたちから色々なことを教えてもらって,経験値として積みあがってきたものがあるとも思います。

<岸田>
私も月1で発達障害の子を集めて社会性を磨くような学習を考えて,大学の先生にみていただく,というような活動をしていました。保護者の方も詳しい方が多くて,ご指導いただいて,より良いものにしていきました。その時に記録したノートは今も見返しますし,とても役に立っています。また,私は学部生の時バンドをやっていたので,子どもと一緒にギターを弾くことや,学習発表会用の音源を自分で作ったり編集することができます。仕事をしていて,音楽をやってきてよかったと思うことが多々あります。

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愛大生へメッセージをお願いします。

<藤井>
大学はいろんな人やたくさんの情報が集まってくる場所ですので,それをフル活用して欲しいと思います。「子どもが好きだな」という思いを持つだけで,色々なことを紹介してくださる先生や友達もいて,よい4年間だったなと思えました。大学で色々なものや人に出会って,勉強したらいいのではないでしょうか。

<岸田>
好きなことを極めるのがいいと思います。私はバンドをずっと続けています。メンバーが忙しくて最近は集まれていませんが,ずっとやっているので続けたいです。仕事に繋がると思っていなくても,いつのまにか武器になっていたりするので,好きなこと,興味のあることは片っ端から取り組んで欲しいですね。あと,勉強はしっかりしてください。大学の研究室の先生は私にとって恩師ですので,皆さんにも先生との関わりを大切にして欲しいと思います。

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インタビューを終えて。

【井町】
仕事内容や日々の生活について伺う中で、先生、それも特別支援学校の先生というのは決して誰もができる仕事ではないな、と感じました。一人一人の子どもと向き合い、子どもたちの成長のためにできる限りを尽くされている先輩方の「先生」としての姿に心動かされました。学生の中には教職を目指す方も多いと思いますが、どんな子どもに対しても愛情を注げることが、先生に必要な力の一つであると思いました。

【石井】
私は優柔不断です。それは、自分の将来の夢に対してもそうです。ドラマを見ては変わり、ドキュメンタリーを見ては変わり、講演会でお話を聞いては変わりを繰り返してきて、未だに将来の夢がきちんとは決まっていません。今回お世話になった藤井さんと岸田さんは、中・高校生の頃から自分の明確な夢を持ち、大学時代も様々な活動に参加しながらその夢を深め、現在本当になりたかったものになられています。それは本当に素敵で素晴らしいことで難しいことだと思います。岸田さんがおっしゃっていた好きを極める、ということと、藤井さんがおっしゃっていた色々なものや人に出会って勉強する、ということを忘れず、なりたい自分を見つけていきたいと思います。

【安松】
二人の先輩方から直接お話を聞く中で、毎日子ども達に真摯に向き合っていることがすごく伝わりました。お二人は大学生のうちに、好きなことを極める、色々なものや人に出会って学ぶといったことが大切、とおっしゃっていました。私はまだどのような職業に就きたいか明確に決まってないので先輩方のように、この職業以外考えられない、と思えるようなものに出会いたいと思いました。

ご多忙のところ、ご丁寧にインタビューにお答えいただき、本当にありがとうございました。
<平成31年4月10日掲載>

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