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期間: 2011年 1月
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愛媛大学 国際連携推進機構

 
 

海外教育実践体験

教育学部 学校教育教員養成課程 佐々木 都

 
 

 今回のフィリピン渡航を通じて,私は日本では決して学ぶことのできない多くのことを学ぶことができた。その中でも,一番心に残っていることはフィリピンの子どもたちの前で授業をしたことである。半年間,グループで協力して準備してきたので,授業を終えた後,感動と達成感で満たされていた。半年,授業の準備をする時間があったので,かなり完成度の高いものができたのではないかと思う。日本で授業をするときも,この位準備をするべきであると思った。
 私たち社会科グループは,地図に関する授業を行った。授業のテーマを決める過程で,フィリピンの人々はあまり地図に馴染みがなく,地図を読まないという文化的背景を知り,地図を取り上げることにした。具体的には,子どもたちにオリジナル地図記号を考えさせ,フィリピン大学の地図を書いてもらうことが,授業の主となる活動である。当日は,英語で授業をするということもあり,私たちの言いたいことが子どもたちに伝わるか不安でいっぱいであったが,子どもたちはそれぞれ個性溢れる地図を書いてくれた。子どもたちが書いた地図を見ると,病院の地図記号を薬で表していたり,映画館の地図記号をポップコーンで表していたりと発想が面白いものばかりであった。色の使い方もさまざまで,30通りの地図が完成した。子どもたちから「時間が足りない」との声が出るほど熱心に取り組んでくれ,活動が盛り上がったので,今まで頑張ってきて良かったと思った。また,地図を書く前に,地図の意義(@場所の位置が分かる。A目的地への距離が分かる。B目的地への行き方が分かる。)についても説明したので,地図を書きながら地図の必要性なども考えてくれたのではないかと思う。子どもたちが将来,旅行に行って地図を読まなければいけない状況になったときに,私たちの授業で学んだことを思い出してくれることを願っている。
 また,授業だけでなくフィリピンでの生活を通して,フィリピンの文化にも触れることができた。文化についてもいろいろな発見があったが,私が一番興味を持ったのは言語についてである。フィリピンには母語のフィリピノ語と英語が組み合わさった言葉が存在した。(例えば,Good evening ポ,Thank you ポ…ポはフィリピノ語で丁寧に言うための言葉)日本語と英語が組み合わさった言葉などはないので,それだけフィリピノ語と英語は親密に関係しているのだと思った。フィリピンは,アメリカに植民地支配されていた時代があったので,その頃にアメリカから英語という文化が入ってきて,今に至るのだと思った。また,フィリピンでは幼稚園から英語教育が進められており,小学生も英語を公用語のように流暢に話していた。日本も今年度から小学校に外国語活動が導入され,今後の日本の英語教育について数多くの議論がなされている。日本の今後の英語教育がどう向かうべきかを考える際に,フィリピンの英語教育がどのような方法で行われているのかを知り,参考にすることも可能なのではないかと思った。
 たった5日間であったが,フィリピンの文化に触れ,現地の小学生に授業をさせてもらったことで,教育とは何か,国際理解とは何か,について今まで以上に考えるようになった。自分の考え方の視野を広げるきっかけにもなり,参加させていただけて本当に良かったと思う。