1. はじめに
今年の1月9日から13日まで海外教育実践体験としてフィリピンに行き,地図についての授業を英語で行った。準備としてはその半年前の8月から始まっており,今まで経験したことのない長期間での授業準備とその実践を通じて考えたことや,学んだこと,今後の課題について述べていきたい。
2. 授業準備において
去年の8 月から始まった準備段階では3 回生の方々から学ぶことが多かった。私は2 回生なので実習経験がなく,授業準備についてもほとんどわからないという状況であり,様々な面で力不足を痛感した。授業計画でのアイディアや視点の豊富さ,ワークシートなどの準備物を作る際の工夫や手際の良さ等,見習いたいと思うと同時に今後かなり努力していかなければいけないと危機感も持つことが出来た。
準備期間中に頑張った点としては,英語の学習である。授業で英語の講義を取ったり,教材を購入して日常的に勉強するなどして,出来る限り英語に触れる時間を増やした。
反省点としては,やり方がわからないという自分への言い訳で仕事の分担のときに積極的になれなかった点である。今年の教育実習ではなんでも自分からやってみようという姿勢で行動したいと思っている。
3. 授業観察において
授業観察で一番印象的だったのは子どものイキイキとした表情である。印象論でしかないがフィリピンの子ども達は日本の子どもより勉強を楽しそうにやっていたように感じた。
それは発展途上国らしく国全体が明るい未来を信じて邁進しているからなのか,勉強と生活が密着に結びついているからなのか,理由ははっきりとはわからないが,少なくとも小学生はこうあってほしいなという姿を見せてくれた。
算数の授業では子どもに問題の答えだけを問うのではなく,その課程までも段階的に問うている(例えば,与えられた条件は何かとかどの演算を使うべきかなど)ので分かりやすく,参考になるなと思った。6 年生の授業では√を用いたり,文字式を利用して計算するなど日本と比べても進んでいる面も見られ,国による学習内容の違いというものを少しではあるが感じることができた。
4. 授業実践において
授業実践は初めての授業ということもあって緊張したがそれ以上に楽しく,子どもがリアクションしてくれるだけでうれしくなった。
全体として授業の進行は概ねうまくいったと思っているが,いくつかの反省点もあった。授業時間がオーバーしてしまったことや,口頭で説明することが多く,また発音の違いで伝わらないということもあってダラけた空気になってしまったことなどが挙げられる。どちらも事前の想定が甘かったのが原因だが,時間に関しては先生が延長を許可くださり,ダラけた空気に関しては主目的である地図を描くという作業では熱中してやってくれたためそこまで大きな問題にならなかったのが幸いであった。
個人としての反省点としては英語での指示を事前に覚えていたにも関わらず本番ではスクリプトを見て言ってしまったことだ。たとえ心に余裕をもたせるためでも手元にカンニングペーパーは用意しないほうがいいと思った。また,子どもが何を言っているのか聞き取れず,うまく応対できず困った顔をしてしまったことも挙げられる。聞き取れなくても笑顔で応対しなければならなかったと思う。この1 週間を通じてずっと感じていたことでもあるが,根本的な英語力が足りず,相手に申し訳ないという場面が多かった。世界中の人々と繋がるためにも語学力の向上は必須であると思った。
良かった点として挙げられるのは声を出したことと机間支援は子どもの様子をよく見てきちんと出来たことである。また授業観察と授業を通して名前を覚えてもらい子どもと仲良くなれたことも目標としていただけにうれしかった。
5. まとめ
授業が終わったときの達成感やうれしさは他に変えられないものであり,来年も絶対に行きたいと思えた。またこの半年を通して,視点や姿勢,英語力など自分の足りないところや課題が見えてきたことも大きな収穫であった。このような貴重な体験をさせていただいて感謝しているとともに来年行くであろう同期生にこのプロジェクトの良さを伝え,勧めていきたいと思っている。 |