(1)授業観察について
今回,各種の学校施設を見学したことでフィリピンの教育と日本の教育のさまざまな違いや類似点に触れることができた。
私達は公立小学校(Libis Elementary School)・私立専門学校(Don Bosco Technical College)・フィリピン大学附属学校(UPIS)
の3つの学校を見学させていただいた。私が想定していた以上にフィリピンの教育は充実していた,と同時にこの滞在期間を通して私が主観で市内の街並,人々の様子を見る中で,フィリピンという国全体で見たとき,義務教育とされている子どもたちは,果たして平均的な同じ水準の教育が受けられているのだろうか,という疑問が生まれた。また3 つの学校を観察してみて,ここで行われている教育は子どもたちの学力・成長をどう支えていっているのかという疑問も生まれた。これらのことについてはまだ調べにいたっていないが,これらの疑問は学校を視察せずには気付けないことだった。
(2)授業実践について
“Feel chemical reaction”というトピックでつくった私達の授業は,子どもたちが触って肌で感じることのできる活動を多く取り入れた。授業本番では,子どもたちは手順の説明をしっかり聞き理解していた。私がこの授業で特に良かったと思う点は,授業者4人それぞれが自分の授業担当箇所以外で,積極的に机間支援に入り,子どもたちの反応を見たり,分からない作業を手伝ったりすることができたことだ。子どもたちの反応や声を間近で感じることが出来たことは私にとって大きな喜びだった。机間支援では,子どもたちがカイロを一生懸命振りながら,“What’s the contents?”“Why does it become warm?”などの質問を私に対して投げかけてくれた。また,子どもたちが実験に楽しんで取り組んだり,ワークシートを見つめて真剣に考えたりする様子を傍で見られたことが何よりも嬉しかった。
今回の渡航で私自身はこのプロジェクトでしか得られないと思うたくさんの経験・知識を積むことができた。その中でも私にとって特に“目からうろこ”だった体験は,やはり『日本以外の教育現場』を,実際に現地に足を運び観察することができたことだ。さらに現地で私達学生がUPIS で授業をさせていただいたのは貴重な体験だったことは言うまでもない。しかしこれは私にとっては手に余るおまけで,フィリピンの教育事情に触れられた学校視察・授業観察(公立学校・私立学校)だけでも多くのことを得ることができて,私自身とても貴重な学びとなった。私は将来教職を志望しているが,今回の経験を通して,日本以外の教育事情にも目を向け,教育に対して広い視野・考えを持つこと,また日本の教育を海外の教育と比較し客観視できること,そしてそれを自らの教育に活かすことが必要だと強く感じた。このような貴重なプログラムを体験できる機会はな
かなか無いと思われる。私自身行ってみて得られたものが大きかった分,将来,教育に携わりたいと考えている皆さんにはぜひ来年以降参加し,今まで自分が学んできた教育に関する知識や経験を振り返るとともに,新たな発見の場にしてほしい。 |